大学博物館で植物の研究をしている、遠藤さんのコラムです。
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No.015
ドメインを取ってみよう
7月27日 土曜日

遠藤です。みなさんこんにちは。

前日行われたMacworld Conference & Expoでの基調講演の中で、みなさんお使いのiToolsが.Macとなって有料化されるという発表がありました。

マックメムの猪川さんや、しらいしさんともメールでお話ししたのですが、私の知り合いに「家族4人、それぞれiToolsで取得したメールアドレスを使っているので、4人とも.Macに移行すると、年間約400ドル(99ドル×4人)かかってしまうので困っている」という人がいます。

iToolsを使っている人は今年は1アカウント49ドルですみますが、来年までにはこのままアカウントを維持するのか?それともほかの方法を考えるのかを選ばなくてはいけないでしょう。

7月19日の猪川さんの日記での最後に書かれている

「最近のメールアドレスはもうライフライン。
 だから自分のドメインをとって自分のメールアドレスを持ちましょう。」

というのはその通りだなと思いました。

ドメインというのは、領土とか、領地という意味で「自分のドメイン」といった時には取ったドメインはインターネットの中で自分の領地のようにして使えるという意味があります。

ワインで、ドメイン(ドメーヌ)といった時には、ブドウ畑、特にブルゴーニュ地方で葡萄栽培から醸造・瓶詰めまを一括して自分のところ(=ドメイン)で行っている生産者を表します。ボルドーでいう「シャトー」と同じような意味です。



このワインはラベルの中央を見るとブルゴーニュ地方の「ボージョレー (Beaujolais)」という地域で作られたワインで、ラベルの下の方に記されている「フランク ジュリアール(Franck Jullard)」がドメーヌであることがわかります。


さて、話をインターネットの世界に戻して、インターネットの領地であるドメインを取得するためにはどうしたらいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?

簡単に、ドメインを取ることはどんな利点があるのかについて説明し、実際にドメインを取ってみることにしましょう。

みなさんは、プロバイダと契約した時に、自動的にメールアドレスをもらったのではないでしょうか?もしくは、フリーのメールアドレスを持っている人も多いと思います。

ただ、プロバイダからのメールアドレスは

sde323454@mail.provider.net

のように、自分のアカウントが数字の羅列だったり、@以下の部分も長くて覚えにくいものが多いようです。また、フリーのアドレスは、信用が低く、メールを受け取ってくれないところもあります。

inoue.comというドメインがとれれば、たとえば、井上知美、井上康弘、井上祥子、井上純夫という4人家族が居たとすれば、

tomomi@inoue.com, yasuhiro@inoue.com, syoko@inoue.com, sumio@inoue.com
なんていうメールアドレス使えるようになります。

そこで、自分が元々持っている「覚えにくかったアドレス」や「フリーのアドレス」に、井上知美さんならtomomi@inoue.comというアドレスに来たメールを転送すれば、
今まで持っていたメールアドレスの価値がグンと向上します。

さらに、webページを持っている方なら、いままで、自分のwebページのURLが

http://www7.ueserpage.provider.net/~sde323454

のようだった人でも、

http://inoue.com、もしくは、http://www.inoue.com

のように自分のドメインを使って、webページを公開することもできます。
もちろん、以前の長いURLも同時に有効ですから、どちらでもwebページを見ることができます。

ドメインにはいろいろなものがありますが、.com, .net, .orgという3つのドメインが最も価格が安く、さらに有名なので、このどれかを取るのが良いでしょう。

しかし、有名な分だけ、競争者が多く空いているドメインを取るのは結構大変です。

まず、はじめに、自分で取りたいドメインを心に描いて次のページを開いて見てみてください。

http://domain.xrea.com/regdom.php

ここのページで自分の好きなドメインが空いているかどうかを「空きドメインチェック」で調べてみてください。

どうですか?なかなか自分の好きなドメインは空いていないと思います。

inoue.com, inoue.net, inoue.orgが空いていない場合は、たとえば、
inoue-fam.com(井上ファミリー)とか、inoue-mail.com等の工夫をしてみてください。井上さんのケースの場合は、inoue.comは空いていませんでしたが、inoue-fam.comは空いていました。

最初の方でもお話ししましたが、ドメインを取る時に注意したいのは「ドメインを取っただけでは使えない」ということです。具体的には

1)inoue-fam.comを取ったあとに、たとえば、yasuhiro@inoue-fam.comのようなメールアドレスの作成し、自分の本来持っているメールアドレスにメールを転送できるかどうか?(これをメールアドレス転送といいます)

2)自分の持っているwebページに取ったwww.inoue-fam.com等をリンクして
http://www.inoue-fam.comとブラウザに入力すると、自分のページが見られるようにできるか?(これをホームページ転送といいます)

この2点が使えることを必ず確認してください。

業者の中にはドメインを取るだけは安価な反面、実際使うためには高価な代金がかかる所もありますのでトータルで使う時にいくらかかるのかを計算して申し込んでください。

私が実際使ってみて良かったところを2件紹介したいと思います。

もし、あなたが初心者で、こまかなサポートが必要であったら、
イーネットコーポレーション(http://intnet.cc/domain.htm)をおすすめします。
FAQが充実していて、質問メールにもすぐに返事が来て、的確なアドバイスが受けられました。

ここは、ドメインを取得し、メール転送6か所とURL転送をセットした場合、1年にかかる費用が4900円でした。

もしも、日本語でのサポートは必要だが、ネットワークの設定くらいは自分でできるというかたなら、(有)デジロック(http://domain.xrea.com/)をおすすめします。
ここは、何でも自分でする代わりに(メールアドレスも50個まで自由に作れます)価格が安くなっており、1年にかかる費用は1150円でした。

いかがでしょうか?ドメイン、とれそうですか?

うまくドメインがとれましたら、優良なドメーヌのワインで乾杯してはどうでしょうか?

私は最初はドメイン取得はとっても高価だと思っていたのですが、年5000円以下でドメインを持つことができることがわかりました。

endo@mobilegarden.netもそうやって取ったメールアドレスです。
何かご質問、ご要望があれば、メールを送ってください。


No.014
タケとササと秋の空
7月21日 日曜日

遠藤です。みなさんこんにちは。

学校も終業式を終え、夏休み。それと時を同じくして、梅雨も明けました。
夏本番、いかがお過ごしでしょうか?

もうすぎてしまいましたが、7月の行事として有名なのは七夕ですよね。
大きいところだと、平塚の七夕、仙台の七夕が有名です。

みなさまのお家でもササを飾って、願い事を短冊に託したのでしょうか?

最近では駅やデパートでササを飾ってあって、そのそばに短冊が備え付けてあり、好きなお願いが書けるようになっているところがあります。

今年も、何件かみかけましたが、「彼氏といつまでも仲良くしたい」というほほえましいものから、「ウルトラマンになりたい」なんていうかわいらしいお願いもあり、ササ飾りを眺めるのもおもしろいものです。

日本では七夕の行事自体は奈良時代(710-784年)から記録にあるようですが、ササ飾りをするようになったのは江戸時代(1600-1867年)からだと言われていて、ササを飾るようになったのは比較的最近のことのようですね。

歌川広重の書いた「名所江戸百景 市中繁栄七夕祭」(1858年)という版画を見ると当時の町の様子が生き生きと描かれています。



これを見てみると、ササ飾りの高さこそ違うものの、今のササ飾りとそんなに違いはありませんね。


私はこれまで、「ササ飾り」といってきましたが、この広重のササ飾りも、私たちが普通見かけるササ飾りも実は「タケ」でできています。

さて、タケとササどこが違うのでしょうか?

みなさんは古くはおにぎりを包んだり、最近では高級な牛肉を買ったりする時に包んでくれる「竹の皮」をご存じですか?

あの竹の皮はタケノコの時についている「葉鞘(ようしょう)」といい、葉の柄が変形したものです。


その「竹の皮が」いつまでも桿(茎)についているのが「ササ類」(上の写真参照)、



「竹の皮」が成長とともにはがれて落ちてしまうのが「タケ類」(上の写真参照)です。


これがわかってしまえば、タケとササとを区別するのは簡単ですよね。

もう一度、広重の版画を見てみてください。どの種が使われているのかはわかりませんが、ササではなくて、タケが使われているのがわかると思います。


江戸時代の七夕を考える時に忘れがちなのは、旧暦の7月7日の七夕は秋の行事だと言うことです。俳句でも「天の川」や「星祭り」などともに七夕は秋の季語となっています。

現在の7月7日では、梅雨空で天の川も見えないことが多いですが、旧暦で7月7日はは8月中旬から下旬で、今年は8月15日です。そのころであれば、透明度の高い澄み切った空に天の川もきっとはっきり見えることでしょう。

荒海や佐渡に横たふ天の川 松尾芭蕉(1689年)

8月15日の夜、昔の人の気持ちになって、夜空を見上げてみるのも楽しいと思います。


No.013
国の象徴となる生物たち
7月17日 水曜日

遠藤です、みなさんこんにちは。

国の象徴となる蝶、国蝶というのがあるのをみなさんはご存じですか?

先日山梨県の長坂町にある「長坂町オオムラサキセンター」というところに行った時オオムラサキという蝶が日本の国蝶であることを知りました。

私は全然知らなかったのですが、行ってみてびっくり、オオムラサキはすごい大きい蝶で、学芸員の人に聞いてみると、日本の中でも最大級の大きさで、10cmを越える大きさなのだそうです。

併設されいるオオムラサキの生態観察施設では、オオムラサキが放し飼いになっていてすぐ目の前で観察することができました。



オオムラサキが時にたま開く羽の内側は、コバルトブルーで大変美しい色でした。

蝶、と言うと女性的なイメージを私は持っていましたが、オオムラサキは体が大きく、羽音がばさばさいう音が聞こえるほどで、男らしい蝶だなと思いました。

オオムラサキの飛び方はちょっと変わっていて、ちょっと羽ばたいては滑空するという繰り返しで、まるでカモメやトビなどのようでした。

オオムラサキの分布域は北海道南西部,四国と九州中部までですが、現在は分布域はだんだんと狭まってきているそうです。たとえば以前は東京の森にもいたようですが、現在はほとんど絶滅したと考えられています。

オオムラサキの幼虫はエノキしか食べないという特徴があります。

たとえば、モンシロチョウの幼虫のキャベツなどのアブラナ科植物,アゲハの幼虫はカラタチなどのミカン科の植物などのように、蝶は、食草といって、幼虫の時に食べる植物が決まっていることがあります。

アブラナや、ミカンなどの植物だけではなく、有毒植物を食草にする蝶もあります。その植物の毒を積極的に体内に蓄えて、鳥などの外敵から身を守るような仕組を持つものもあります。

オオムラサキの分布域が狭まってきた原因はエノキの生える良質な雑木林の減少が影響していると考えられています。

男らしく羽ばたき、優雅に滑空するオオムラサキは、センターのおりの中ではちょっと窮屈そうでした。

こうした、国を代表する生物たちは法律で決まっているわけではないのですが、日本では、国蝶のほかに、国鳥が定められていますので調べてみてください。ちなみに、国鳥を最初に定めたのはアメリカで,1782年に特産のハクトウワシが議会により選定されました。

ご意見、ご要望がございましたら、いつでも歓迎いたします。
endo@mobilegarden.netまで、お願いいたします。


No.012
タピオカはどうやって丸くするのか?
7月8日 月曜日

遠藤です。みなさんこんにちは。

2002年も7月となり、後半に入りましたね。東京では暑い日が続いています。

暑い日には冷たいデザートの話をすることにしましょう。

中華料理のデザートで、ココナッツミルクにまるくて小さなタピオカのつぶつぶが入ったデザートを召し上がったことがありますでしょうか?

冷たくてあまいココナッツミルクと、きゅっと丸くて、あっさりした、食感のおもしろいタピオカが、こってりした中華料理のデザートとしてぴったりですよね。

最近では、中華街に行くと、プラスティックのカップに入ったものを露店で売っており、飲みながら中華街を散策することができます。

タピオカはキャッサバという植物のでんぷんでできています。

キャッサバは熱帯域で広く栽培されるトウダイグザ科の植物で、高さ3m程度の木となり、でんぷんはダリヤの球根のような地下のイモからとります。



こんな説明をすると、タピオカについてわかったような気がしてしまいますが、私がレストランでタピオカ入りココナッツミルクを初めて食べた時に不思議に思ったのは

「どうやってタピオカを丸くしたのだろう?」

ということでした。

みなさん、どう思いますか?どうやって丸くしたのでしょう?

私はそのとき一緒に食事をしていた友人を笑わせようとして、

「東南アジアの人件費は安いので、インドネシアのパートのおばさんが1粒1粒心を込めて手で丸くするんだよ」

といったら友人は「へーそうなんだー」と信じてしまいそうになり、あわてて、「嘘だよ」と言ったものの、私も実際のところはどうやって作るのかわかりませんでした。

その友人とあれこれと話し合った結果

「タピオカでんぷんの粉をを板の上に広く敷いて霧吹きで水を加えた後、上からも板をおいてタピオカをサンドイッチにして、上下の板をグラインドさせてつくる。」

というその場限りの結論を出して、本当の正解は後で調べてみることにしました。

調べてみると、タピオカの丸い粒のことを「タピオカ・パール」といい、製法は「タピオカからデンプン取る時にでんぷんが乾燥しきるまえに容器の中でかきまぜ、振盪(しんとう)させるとタピオカの小さな粒ができる。それを加熱・乾燥させるとタピオカ・パールとなる」のだそうです。

私と友人の案は全然違っていましたが、何でもすぐに調べて正解に行き着いてしまう前に、いろいろと考えて会話を楽しむことも「食後のデザート」として楽しいのではないでしょうか?


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