GMしらいしが、CD棚からiTunes棚に移した音楽のコラムです。
極私的な内容で、不定期に更新します。


バックナンバーはこちらから


File No.004
Mar.27th 2003

Emerson, Lake & Palmer
Tarkus

超絶 演歌 & 手数王の組曲に酔う

マックメムGMのしらいしです.

EL&Pというトリオがクラシックの音楽事典に掲載されているのをご存じでしょうか? はは〜んあれだな!と思う方は正解.一般的には彼らはムソルグスキーの展覧会の絵をロックにアレンジして演奏したバンドとして音楽界に大きな足跡を記しています.(展覧会の絵をメジャーにしたのは,フランスの作曲家ラベルの編曲によるオーケストラアレンジですね)こちらの方はまたいつか書く機会があると思います.


今回のご紹介は,展覧会の絵の前作に当たる名盤「タルカス」です.タルカスは想像上の動物の名前でアルマジロのような背に戦車のキャタピラーと砲身を持つ,全てを破壊する無知性のシンボルとの事です.(ライナーより)発表年である1971年という時代背景からいっても,文明や現代社会の批判というのはロック音楽の一つの使命のようなところがありましたが,彼らもまたこのタルカスという想像上の動物をモチーフに20分を超える(つまりA面全部を使った)ロック組曲を完成させています.

私は,その後に発表された "Ladies and Gentleman"というライブアルバムでのタルカスが大好きで,先に聞いたのがライブ盤の方でした.このスタジオ版のタルカスと違ってテンポが速くタイトでダイナミック,この時期のEL&Pのライブを見る事が出来た人は本当に幸せものです.惜しむらくは,キーが2度ほど低くスタジオ版の方が曲そのもののクオリティやテンションが高い事でしょうか.そういう意味でこのスタジオ版のタルカスの音楽としての完成度の高さと,ライブ版の息をもつかせぬダイナミックさは両方並び立ちます.

キース・エマーソンが演奏しているキーボード群で特に有名なのが,ムーグシンセサイザーですね.真空管の入ったこのムーグ.いまでも中古市場で数十万の値が付くビンテージシンセとして人気です.とにかく野太い音のするこのシンセ,ハモンドオルガンと並んでEL&Pのサウンドの肝である事は言うまでもありません.

同時に大好きなのが,グレッグ・レイクのボーカルと演歌ギター(笑)タルカスの中間部で聞く事の出来る彼のギターソロは浪花節! 思わず落涙しそうな場末の演芸一座のような素晴らしさです.(爆)

忘れてならないのは,カール・パーマーの手数王(てかずおう)ドラミング.一回のライブで彼は何キロか体重が落ちるのではないでしょうか.リズム隊を超えた吼えるパーカッションはキース・エマーソンのキーボードプレイとお互いに刺激しあって,どんどん過激になっていくのですが,これはライブアルバムを聞いていただいて,酔ってみれば分かります.

実はしらいしが最後にライブをやった時に演奏したのが,EL&Pのナンバーでした.知り合いにミニ・ムーグのユーザーがおりまして(爆),うちのヨメにドラムを叩かせて私は演歌なグレッグ・レイクになりました.本当はこのタルカスをコピーしたくてしようが無かったのですが,20分の曲をコピーするのは容易ではありません.バンドの名前だけは"Aqua Tarkus"を名乗りました.(超爆)

いつの日か,この曲を演奏したい.そんな日が来る日を夢見て私はスタジオ版とライブ版を両方聞きながらテンションを上げて,マックメムの仕事をしています.


macmem.com
運営:(有)青い空 店長:猪川紀夫
info@macmem.com
日本オフィス:〒222-0037 神奈川県横浜市港北区大倉山3-5-11-A
電話/FAX:045-543-0998


■当社はオンラインストアーであり、販売形態は通信販売のみです。
■電話でのお問い合わせは受け付けておりません。メールでのみ対応させて頂きます。
■商品の価格・仕様・発売時期等は、予告なしに変更される場合があります。
■このウエブサイトに掲載されている内容を無断に転載することを禁止します。
■このウエブサイトのリンクは自由ですが、事前にご連絡ください。