GMしらいしが、CD棚からiTunes棚に移した音楽のコラムです。
極私的な内容で、不定期に更新します。


バックナンバーはこちらから


File No.009
Apr.14th 2003

Keith Jarrett
The Koln Concert

視聴覚室で聴いたTANNOYスピーカーからの調べ

マックメムGMのしらいしです.

このコラムを書く前に,いつもiTunesのアーティストをスクロールして「今日の気分だとこれかなあと」選ぶわけなんですが,スっと目にとまったのがこれ,キース・ジャレットの不朽の名盤,ケルン・コンサートです.(しらいしはプログレロックばかり聴いているわけではありません.最近は癒されたい事の方が多くて..(笑))


キース・ジャレットは勿論ジャズのアーティストなんですが,誤解を恐れずに言うとこのアルバムだけはジャズという枠を超えて,ロックが好きな人も,クラシックが好きな人も,とにかく普段ジャズを聴かない人でも必ずどこかハマれるところのある,ほとんど奇跡と言ってもいいような素晴らしい内容だと思います.

こんな演奏を全て即興で演奏しているのですから,やはり人間は偉大です.ピアノという楽器の奏でる音がこれほどまでに澄んでいて,そして一音ずつが心に浸みてくるのは何故なんでしょう.静かな導入からどんどん力強さを増してエモーショナルに展開していくこの演奏,この日のケルンの聴衆はなんと幸せだったのでしょうか.また,アンコールとして演奏されたと思われるPart II c の琴線に触れるような優美で甘いメロディ.少し心が疲れた時に聴くと肌荒れした背中にアンメルツを塗るようにヒリヒリと効いて,涙がポロポロこぼれます.

このアルバムを最初に聴いたのは,ジャズなんてものを知らなかった十代の頃,丁度学校の視聴覚室にオーディオ装置が新調されたという事で,お昼休みにレコード・コンサートが開かれた時でした.このオーディオ装置が大変ゴージャスで,プレイヤーは確かDENONのえらくデカいターンテーブルのやつで,アンプがアキュフェーズのプリとパワーのセパレート,そしてスピーカーが英国TANNOY(タンノイ)でした.記憶が定かではないのですが,かなり大きかったのだけは覚えているので,名機オートグラフではなかったかと思います.(当時は予算がたっぷりあったんでしょうね.(^^;)

機材はだいぶ忘れてしまいましたが,この時聴いた演奏の衝撃は今でも忘れられません.目を閉じるとピアノが目の前にあるかのような素晴らしい定位感,粒だった音,ああ〜これが本物のオーディオの音なんだ〜と!

今はなかなかオーディオを聴くためだけに機材を揃えたり,部屋を準備する人は少ないと思います.ホームシアターは流行っていますが,シネマサラウンドを楽しむのと,ピュアーオーディオを聴くのでは,やはり機材は違ってくるはずですから.しかし,本当に素晴らしい演奏をこうしたオーディオ装置で聴いた事があると,それをもう一度再現したくなるんですよね.と言いつつ,SoundSticksでマックの排気ファンの音と共にiTunesを聴いている私です.(^^;


macmem.com
運営:(有)青い空 店長:猪川紀夫
info@macmem.com
日本オフィス:〒222-0037 神奈川県横浜市港北区大倉山3-5-11-A
電話/FAX:045-543-0998


■当社はオンラインストアーであり、販売形態は通信販売のみです。
■電話でのお問い合わせは受け付けておりません。メールでのみ対応させて頂きます。
■商品の価格・仕様・発売時期等は、予告なしに変更される場合があります。
■このウエブサイトに掲載されている内容を無断に転載することを禁止します。
■このウエブサイトのリンクは自由ですが、事前にご連絡ください。