GMしらいしが、CD棚からiTunes棚に移した音楽のコラムです。
極私的な内容で、不定期に更新します。


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File No.026
Apr. 1st 2004

ブロンソンズ
スーパーマグナム

熱き男たちによる、男たちのための一枚

春、それは男の季節。男と言えばチャールズ・ブロンソン。ブロンソンといえばうーんマンダム。ここまでは誰も異論を挟む余地はないだろう。男臭いの代名詞であるそのブロンソンを慕い、集まった男二人が作り出した珠玉のアルバムがここに!

その男とはブロンソンズ。あの(多岐にわたるサブカルでこうとしか言いようがない)みうらじゅんと今や「プロジェクトXのナレーターの」という印象が強い田口トモロヲがキャバクラで酔った勢いだけで意気投合し作ってしまった作品が、ここまで心を揺り動かすのだから本物だ。本物だと思う。たぶん本物じゃないかな。まあ覚悟しておけ。

もう一曲目からブロンソン派の人間にはたまらない。ローリー寺西のかき鳴らすギターにのせ、ブロンソンズが彼らの考えるブロンソン六箇条をポエトリーリーディング。「ひとつ、仕事は選ぶな」「ひとつ、外見を超える、男気を持て」・・・。これはまさに今の時代に忘れていること。ブロンソンの男気にやっと時代がついてきたというわけですよ実際。

そして二曲目は最近再上映されて若い層にも人気の「大脱走」のテーマをブロンソンズが歌う。トンネル王ダニーを演じたブロンソンのことだ。もう穴掘りは大好きに決まってる。だから歌詞も「俺、穴を掘る、脇目もふらずに掘る」。何というか、たまらない。そんな言葉しか思い浮かばない。

三曲目なんかロッキーのテーマだ。「ブロンソーン、俺ーさー」。もうブロンソン映画と関係なくなってる。しかし、ロッキーといえば男、男と言えばブロンソン。ぶちゃむくれフェイスが全て解決だ。ちなみにその後、エマニエル夫人のテーマまでブロンソン。このCDを一枚聴きさえすれば、誰もが男気あふれるブロンソンイズムに浸れること請け合い。明日から間違いなく、ヒゲを生やしはじめることでしょう。

・・・と、ここまで見るとえっらいコミックバンドの一発企画モノに見えるとおもいますが、なかなかどうして参加しているメンバーはとんでもなく豪華。ローリー寺西を始め、ロッキーのテーマ完コピバージョンはあの東京スカパラダイスオーケストラが、マンダム〜男の世界には真心ブラザーズが、そして大脱走にはスチャダラパーが参加するという化け物のようなアルバムなのです(ちなみにエマニエル夫人のテーマにはヒゲオヤジーズ合唱団に小林よしのりをはじめものすごいオヤジどもが参加)。

発売されたのは1997年で、今や幻のアルバムだったのがブロンソン逝去に伴う追悼の意をこめ、幻のシングル版も収録されたバージョンになって再発売。キル・ビルのプロモーションで来日したクエンティン・タランティーノ監督も思わず買ってしまったらしいと言う逸話が。そう、これを買わずして何を買う。男であれば、いや、男気を持つものであればこれは避けては通れません。これを聞いてブロンソン大陸へ行こうじゃないか。どこにあるかって?決まってるじゃないか、心の中だぜ!


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