
GMしらいしが、CD棚からiTunes棚に移した音楽のコラムです。
極私的な内容で、不定期に更新します。
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神社で遊んだ想い出持ってますか? マックメムGMのしらいしです. 2001年にリリースされた,同名映画のサウンドトラック作品です. いわずもがな,宮崎駿作品の全ての音楽を手がける久石譲の手による音楽です.エンディングのテーマ曲で大ヒットした木村弓の「いつも何度でも」も入っています. 氏の音楽は,とても分かりやすくシンプルで,すうっと聴き手の心を捉えるという意味では本当に天才的.ただ本作が凄いのは,そのすうっとした感じを,怖い場面,おもしろおかしい場面,郷愁を誘う場面,盛り上がる場面,すべてにおいて無駄なく作り上げているところではないかと思います. この理由は,やはりオーケストラの演奏に和旋律をうまく溶け込ませているアレンジの力が大きいのかなと感じます.どんなにごちそうを食べていても洋食だと最後はゲッソリしてしまうのに,柴漬けやお味噌汁のご飯なら何杯でもお代わりしてしまうようなそんな感覚でしょうか. 最初は,映像と合わせて見ないと退屈だろうと思っていたのですが,ここでも音楽の力は偉大です.映像無しで聴いていても本当にすうっと全ての曲が心の中に入っていくのですから.もののけ姫とも通じるものがありますが,こちらは多少重いテーマだった事もあり,本作の方がすんなり入っていけました. こうした音楽を聴いたあと「懐かしい感じがする」という感想を耳にします.古い日本,近所の風景,遊んだ場所,そうした日本人の原風景を思い出すという意味ですが,たとえば今の子供達にとって「懐かしい感じ」はどう変わっていくのでしょうか? たぶん近所の神社の境内で缶蹴りをしたりするような世代では無くなっているし,田んぼのレンゲ草なんてもう大昔の話になっているでしょう.あるのはテレビゲーム機に塾通いの日々,そして栄養ドリンクが欠かせない忙しい日々. でも,一つだけ変わらないんじゃないかと思う事があるのです.それは小学校の音楽の時間に習う唱歌や一緒に歌う童謡.どんなに回りの風景や習慣が変わったとしても,一番多感な時期に聴くこれらの音楽がある限り,今の子供達が大きくなったあとでも「懐かしい感じ」は日本人に共通な感覚として生き残り続けるんじゃないでしょうか? 例えとしては良くありませんが,オウム真理教の音楽はその感覚を悪用したものとも言えるでしょう.お口直しに平井堅はどうでしょう.大きな古時計は日本の曲ではありませんが,多くの日本人が子供の頃口ずさんだ曲.原体験,原風景がそうして形作られているという意味で,子供に聴かせる音楽は厳選したいものだと思います. |
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