マックメムサポート日記



マックのパーツの増設作業の中でメモリーの増設は一番簡単なものです。
それゆえメモリーは挿せば簡単に動作すると思われていますが、事実は異なり
日々様々なトラブルが発生している。
どのようなトラブルが発生し、店長猪川やマックメムのスタッフが
どのように対応しているか、できる限り生の声でここに記録して行こうと思います。
この情報が皆様の増設作業に参考になれば幸いです。

ちなみに全てのマックメムのメモリーはマックメムのサービスセンタ−にある
マック本体で動作確認をしてから発送しています。
しかし、それでもトラブルは発生し続けます。
マックは精密機械、メモリーは精密部品ですから、ともに大変デリケート。
ゆえにマックメムは動作しないとき、壊れた時のサポートを重視しています。

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2003年7月21日(月) メモリー増設で体感スピードがアップする

対象機種:マック一般

<問い合わせ>(お客様からのメールの抜粋)
PBG4/500をOS10.2.6で使用しています。メモリーは純正256MB+256MBの合計512MBHDDは40GBに交換した物をパーテーションを切って、OSXには10GB割り当てています。

Websiteの制作を行っているため、主に、Photoshop、Dreamweaver、J-edit、ブラウザー数種を同時に使用していますが、処理中のもたつきが気になります。

予算の都合上、1枚を512MBに変えて、768MBにしようと考えていますが、この変更で体感できるほど変わる物なのでしょうか?マックメムのホームページを見たところ、OSXではメモリーは1GB推奨とあるのでやはり、そこまで増設しないと体感できるほど変わらない物なのでしょうか?1GBまで増設すれば、体感できるほどに変わるなのならば予算の見直しをしてみようかと思います。

ホームページでは、体感できなければメモリーを返品できるということが書いてありますよね?

ということは、2枚交換して、1GBにしてもスピードアップが感じられなければ、両方返品する、1GBのメモリーが快適でそのまま使うということは出来ると思うのですが、1枚変更した状態(768MB)でも十分だと感じられたなら残る一枚は返品することは可能ですか?

このように、メモリーの増設をいろいろ試して、必要な分だけ購入する(または、返品する)というのは都合が良すぎるような気もしますが・・・・。

<回答>(お客様へののメールの抜粋)
体感は表現することが大変難しく、同じパフォーマンスでもある人は良いと感じますし、ある人は遅いと感じますので、一概にいうことができません。

それで、ご使用のソフトを見る限りかなり重いソフトを使用されていますので、メモリーは大きいほど良いとは思います。もしWeb作成を趣味でされているのであれば768MBでも良いと思いますが、お仕事で使用されるのであれば、1GBにされることをお奨めします。

1GBにするためには一度に1GBにする必要はありませんので、まずは1枚512MBに替えてみてパフォーマンスを見てみるというのはありだと思います。もしパフォーマンスの改善が予想以上に低いようでしたら、返品下さい。代金を全額返金させて頂きます。

論より証拠、百聞は一見に如かず、まずはご自分の愛機でお確かめ下さい。

<コメント>
基本的にOSXはメモリーを増設するほど体感スピードが上がる。しかし体感は人によって様々で、同じスピードでも早いと感じる人もいれば、遅いと感じる人もいる。自分の愛機で試してみるのが一番良いと思う。

<教訓>
自分の愛機にメモリーを増設してスピードの違いを試してみのが一番である。

2003年7月22日(火) PowerMac G4で動作するメモリーが液晶iMacで動作しない

対象機種:液晶iMac(他のマックで同じような症状が発生することあり)

<症状>(お客様からメールの抜粋)
新品のiMacを購入し、マックメムさんから購入した内部メモリ増設をしたところ立ち上がりませんでした。その後、再度取り付けし直したところ、立ち上がりましたが、試しに再起動したところ、やはり立ち上がりません。その後、再起動を繰り返しましたが、3回に1回は立ち上がりません。その際、メモリはそのままです。中には、メモリにアクセスできない旨の表示がでる場合もあります。

取付けの問題もあると思い、上記の検証を3回繰り返しましたが、結論は同じでした。

<回答>(お客様へのメールの抜粋)
裏蓋をあけるとすぐにメモリー増設口があると思うのですが、そのメモリーを取り外して、マックメムのメモリーだけで起動するか起動する場合は安定するか御確認ください。

こちらで知りたいことは、単純な初期不良(またはマザーボードとの相性)なのか、既存のメモリーとの相性が問題なのかです。これによってこちらでどのように対応させていただいたらよいか状況がかわります。

<お客様からの回答>(お客様からメールの抜粋)
その後、仕事の都合で、iMacにての検査はできておりませんがPowerMac G4にて使用できることが確認できました。

メモリー又はマザーボードの相性だったのでしょうか?
取りあえず、使用できる機種がありましたので、そちらで使用致します。

<コメント>
液晶iMacの個体差なのか、同じ規格のメモリーでも動作するマックとそうでないマックが存在する。
OSXになってから、OS自身のメモリーチェックが強化されたことも理由であるかもしれない。

<教訓>
マックはメモリーの規格だけでは動作が保証出来ない。動作して初めて動作保証が出来る。

2003年7月23日(水) PMG4 AGPで動作するメモリーがPMG4 Quick Silverで動作しない

対象機種:PowerMac G4 Quick Silver(他のマックで同じような症状が発生することあり)

<症状>(お客様からメールの抜粋)
以前購入したメモリをG4 Quick Silver 2002(933/800)で使用していますが7枚の内2枚がマシン起動ができない状況になってしまいます。ただ、同メモリをG4 400のマシンでは問題無く起動できます。この場合は、交換等に応じて頂けるのでしょうか?他の5枚のメモリは問題無く起動させることができます。

<回答>(お客様へのメールの抜粋)
へんな現象ですね。QickSilverのほうがスペックが高いのでメモリーのアクセスタイミングがタイトなのかもしれません。すぐに不良の2枚を交換させて頂きます。

<コメント>
PMG4 AGPでPMG4 QuickSilverはシステムバスの違いさえあれ、アクセスタイミングは共に20nsであるので違いはないが、アクセス後のシンクロがQuickSilverのほうがタイトであるため、不調のチップが顕著になっていると予想される。

<教訓>
マックが高速化するとメモリー原因のトラブルが増える。メモリーの性能と品質は重要である。

2003年7月24日(木) iMacが起動しない

対象機種:初代iMac

<症状>(マックメム掲示板からの抜粋)
5月にiMac用G4カードを購入し、毎日快適に使用してます。
先程、仕事を終えて帰宅しiMacを起動しようと電源を入れたら
正常に起動せず、次のようなメッセージがでてきました。
Apple iMac Open Firmware 3.0.f3 built on 07/16/99 at 12:15:09
Copyrightss 1994-1999 Apple Computer, Inc.
All Rights Reserved.
ok
0 >
何度も再起動を試みましたが、一向にOSが立ち上がりません。
何かトラブルでしょうか?御指南願います。

<解決方法>(マックメム掲示板とアップルTilからの抜粋)
1.PRAMクリア
 a. コンピュータをシステム終了します。
 b. パワーボタンを押し、コンピュータを起動します。ここでコンピュータの起動音が鳴ります。
 c.「Command」キー、「Option」キー、「P」キー、「R」キーをすべて押したままにします。
  グレイの画面が表示されるまでキーを押し続けます。
 d. コンピュータ の再起動が 2 回行われるまで、キーを押し続けたままにします。
 e. 再起動が 2 回行われた後、キーを放します。

2.オープンファームウエアの設定(PRAMクリアで直らない場合)
 a. Open Firmware のプロンプトで次のように入力します:reset-nvram
 b.「Return」キーを押します。
 c. Open Firmware のプロンプトで次のように入力します:reset-all
 d.「Return」キーを押します。

<この現象が発生する可能性のある機種>
* iMac(すべてのモデル)
* iBook(すべてのモデル)
* Power Macintosh G3 (Blue and White)
* Power Mac G4(すべてのモデル)
* PowerBook G4(すべてのモデル)
* PowerBook (FireWire)
* PowerBook G3 Series (Bronze Keyboard)

<コメント>
マックでDOSのようなプロンプトが出てくるだけでかなりびびりますが、上記の対応で復活します。

<教訓>
PRAMクリアは覚えておくとなにかと便利である。

2003年7月25日(金) ベージュG3でメモリー間の相性トラブル発生

対象機種:PowerMac G3 MT/DT

<症状>(お客様からメールの抜粋)
メモリーテストでは、単体では正常で現状は32MB/64MB/256MBがついています。現状の256MBはP社製で、あとの2つのメーカーはわかりません。現状の256MBとマックメムで購入した256MBを取り付けると、起動途中の爆弾エラーで固まります。32MB/64MBとマックメム様の256MBを取り付けた場合は起動します。それぞれのメモリーはテストで確認し問題ないとでました。ソケットの位置かえもやりましたが、起動の途中で爆弾エラーになります。よろしくお願い致します。

<マックメムからの回答>(お客様へのメールの抜粋)
ベージュのマシンは他のマシンよりメモリーを選ぶ傾向があります。相性の可能性が高いのですが、既存のメモリーの不良やスロットの不良、などの可能性もございますので、御手数ですが切り分けテストをしてください。テスト方法は以下の通りです。

1. 全てのメモリーを取り外します。
2. まずマックメムのメモリーのみをスロット1に装着して起動します。
 この段階で一度マックメムテスターで20回のテストをかけてください。
3. 2が合格しましたら、スロット2にP社製の256MBを装着して起動するか確認してください。
 もし起動するようでしたら、メモリー容量が512MBになるか確認し、マックメムテスターでテストしてみてください。
4. もしテストも合格した場合はスロット3に64MBを装着して同様に起動チェックとメモリーテスターでテストを行ってください。
5. もし3で起動しない場合は1スロットにP社製の256MBを装着して2スロットにマックメムの256MBを装着してみてください。
6. これでもだめでしたら、相性ということになりますので、マックメムのメモリーを別のロットのものに変更させてください。

<お客様からの回答>(お客様からのメールの抜粋)
メモリーの件ですが、下記の内容で試しましたが
 3)の段階で起動中に爆弾エラーになってしまいます。
 5)のやり方も試しましたが、3)同様に起動しません。

<マックメムからの回答>(お客様へのメールの抜粋)
256MB同士の相性ですので、マックメムのメモリーを別のロットのものに交換させてください。

<コメント>
メモリーは精密部品であるにも関わらず、混在が許されているパーツである。メーカーを統一したほうが良いが、仕様が正しければ相性は発生しないはずである。しかし現実にはけっこう相性問題発生します。

<教訓>
メモリーの相性が発生すると既存のメモリーが無駄になることがある。相性保証は重要である。

2003年7月28日(月) iBookでメモリーを認識しない

対象機種:白いiBook(他の機種で発生する可能性有り)

<症状>(お客様からメールの抜粋)
iBook用512完璧取り付けましたが、認識しません。私のは、G3 500MHz 送られて来たもの MCM05-1911/512M PBG4/iBook 512MB TELにて早急に連絡下さい。

<マックメムからの回答>(お客様へのメールの抜粋)
それで、マックメムではメモリーを発送前に動作テストしておりますので、初期不良の可能性は大変低いという自負はございます。大変御手数ですが、以下の点をまず御確認いただけますでしょうか。
http://www.macmem.com/cgibin/index.cgi?support.html

その後お忙しいところ恐縮ですが、お返事お待ちいたします。もし、確認やテストが時間がなくてできない、面倒だということでしたら返品ください。お預かりいたしました代金は全額返金させて頂きます。

なお、マックメムは電話によるサポートは、どのお客様にも行っておりませんので、その点はご了承くださいませ。

<お客様からの回答>(お客様からのメールの抜粋)
Testしたら起動中のアイコンが出て。向かって左上に
 DBG ERR:TCM ID is post
 DGB ERR:Test Num:16 Error Num:2048
 Press to continue
と出ます、画面が変わらないのでコマンド+option+escするとテスト画面が出て実行します。終了してハードウェアプロファイルを見るとメモリーサイズ64MB 構成DIMMO/BUILT-IN 64MB DIMM1/J12 メモリー不良と成ります。

<マックメムからの回答>(お客様へのメールの抜粋)
このエラーの場合、いくつか原因が考えられます。メモリーの故障、メモリーとマザーボードの相性、メモリーの取り付け不良
などです。

メモリーの故障の可能性が否定できませんので、一度交換させてください。(ただし、返送頂いたものが不良ではなく、交換品で同じ症状が発生する場合はメモリー故障以外の理由ということになりますので、その場合は別途サポートいたします。)

<お客様からの回答>(お客様からのメールの抜粋)
試してみましたがやはり認識しません。どうしたら宜しいでしょうか?

<マックメムからの回答>(お客様へのメールの抜粋)
そうですか、成功しませんか。こちらでテスト済ですので、問題ないはずですが、それでも成功しないとすると、メモリー以外に問題がある可能性が高いです。

それで、サポートですが、マシン本体をお送りいただけましたら、事情が事情ですので、無償でサポートさせて頂きます。逆にマシンをお送り頂けない場合は大変申しわけございませんが、これ以上のサポートはオンラインショップの形態上、難しいものがございますので、製品を返品ください。お預かりした代金は全額返金させて頂きます。

<コメント>
結局マックメムに本体をお送りいただいて確認したところ、マックメムのiBookで合格したメモリーがお客様のiBookで全てエラーになったため、メモリーの相性ではなくメモリースロットかマザーボード等の故障と判断した。イーサポートやUSBポートが変色していたことから、一度交換されていたようである。販売店に連絡をしたところ故障が確認され、マザーボードの交換に至った。マザーボードを交換してもらった後にマックメムのメモリーが正しく認識されている。結局お客様のiBookの故障が保証期間中に見つかったため無償修理が出来て良かった。これが保証後なら数万円の修理費がかかるところである。大変まれなケースであるが、精密機械にはこういうことがあるという例である。

<教訓>
マックメムのマックに関する知識は販売店以上である。

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