マックメムサポート日記



マックのパーツの増設作業の中でメモリーの増設は一番簡単なものです。
それゆえメモリーは挿せば簡単に動作すると思われていますが、事実は異なり
日々様々なトラブルが発生している。
どのようなトラブルが発生し、店長猪川やマックメムのスタッフが
どのように対応しているか、できる限り生の声でここに記録して行こうと思います。
この情報が皆様の増設作業に参考になれば幸いです。

ちなみに全てのマックメムのメモリーはマックメムのサービスセンタ−にある
マック本体で動作確認をしてから発送しています。
しかし、それでもトラブルは発生し続けます。
マックは精密機械、メモリーは精密部品ですから、ともに大変デリケート。
ゆえにマックメムは動作しないとき、壊れた時のサポートを重視しています。

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2005年8月22日(月) 液晶iMac(TYPE A)のメモリー相性問題について

対象機種:液晶iMac (TYPE A)

こんにちは、マックメムの主任野口です。

<症状>(お客様からの連絡の抜粋)
今年の6月から8月までに、液晶iMac(TYPE A)の裏蓋用512MBメモリーをご購入頂いたお客様の中でメモリー相性問題が3件発生しています。

1.iMovieなどを使用中にマウスがフリーズする。一度抜いて取付け直すとマウスは使用可能となるが、その後もマウスやキーボードがフリーズする。

2.裏蓋用512MBメモリーを取付けなおしても、正常に認識されない。認識され起動できた場合でも、容量が256MBと表示されている。

3. iTunesなどを使用中にマウスがフリーズする。一度抜いて取付け直すとマウスは使用可能となるが、その後もマウスやキーボードがフリーズする。(本体メモリーもマックメムの512MBを取付けている。)

<マックメムの対応状況>(お客様との連絡の抜粋)
1.本体をお送り頂きマックメムでもマウスのフリーズを確認しましたが、メモリーを交換しても問題は解決できませんでした。お預かりした代金をご返金し、AppleStoreでメモリーをご購入と取付けをお勧めました。AppleStoreでのメモリーご購入とお取付けで、問題は、解決されたとの事です。

2.マックメムの在庫の中に他社製の液晶iMac(TYPE A)の裏蓋用512MBメモリーがありましたので、こちらでご確認頂きました。他社製のメモリーで問題は解決されたとの事です。

3. 現在対応中です。

<コメント>
多くのお客様に液晶iMac(TYPE A)の裏蓋用512MBメモリーをご提供し、ご満足頂いていましたので、メモリーの相性問題が発生するとは考えていませんでした。今回のトラブルのご報告を受けた後でも、問題が発生しないお客様も多くいらっしゃいました。また、Apple Discussinでも同機種にてUSB機器の認識ができなくなったとの投稿もありますので、液晶iMacでお困りのマックユーザーは多いのかもしれません。

<教訓>
過去に問題が発生していない機種でも、メモリーとMacの相性の問題は発生することがあると再認識しました。

2005年8月23日(火) Appleでのメモリーテスト

対象機種:特になし

こんにちは、マックメムの主任野口です。

稀にですが「Appleに修理に出したところ、マックメムのメモリーが故障と指摘された」とお客様からご報告があります。メモリーはすぐに交換させて頂きましたが、故障メモリーをマックメムでテストしたところ、メモリーの故障は認められませんでした。

AppleではASD(AppleServiceDiagnostic)でテストしているようです。これは、AHT(AppleHardwareTest)とどのような関係なのかは分かりませんが、AHTでは検出できないメモリーエラーもASDでは検出できるようです。また、AHTでもループモード([control]+[L])で40回繰り返して(所要時間はMacminiで5時間ほど)発見できるメモリーエラーもあるとの事です。(MacPeople2005年9月号より)

マックメムでは、今まで通りAHT(OSX)とマックメムテスター(OS9)にてメモリーテストを実施してから、お客様へメモリーをご提供します。Mac本体でテストしておりますので、初期不良は殆どないと自負しています。万一ご使用中に問題が発生したり、調子がおかしい場合には、交換も含め、すぐに対応しますので、ご連絡くださいませ。

また、良いテスト方法があれば随時検討して、メモリーテストを強化していきたいと考えていますので、皆様からの情報のご提供もお待ちしています。

2005年8月24日(水) OSXへのバージョンアップについて

対象機種:OSX 対応機種

こんにちは、マックメムの主任野口です。

OS8,9ユーザーの中で、メモリー増設と共にOSXへのバージョンアップをされる方が、最近増えています。

OSXのシステム条件を満たすコンピュータでOS8,9からOSXにアップグレードする場合、コンピュータのファームウェアアップデートが必要な場合があります。詳細は以下をご参考ください。

Mac OS X: 利用可能な Firmware アップデートの一覧

また、Tigerのシステム条件を満たすコンピュータは、以下の通りです。
FireWire搭載、内臓メモリー256MB以上もシステム条件になっていますのでご注意下さい。
互換ハードウェアリスト

2005年8月25日(木) PowerBookG4 15inch メモリースロット故障

対象機種:PowerBookG4 15inch-FW800

こんにちは、マックメムの主任野口です。

2003年12月に購入した私のPowerBookG4 15inch-FW800ですが、半年くらい使用した頃から下段のメモリースロットが正常に認識されなくなりました。何度メモリーを取付けなおしても問題が解決しないので、2005年2月にAppleへ修理(Apple Care加入済)を依頼しました。3日程で手元に戻ってきましたが、修理内容がLogic Boardの交換となっていましたので、これで問題は解決したと思っていました。

ところが、最近Apple Discussionsで多くのPowerBookG4 15inch-FW800ユーザーが同じ問題で困っている事を知りました。2度Logic Boardを交換した人の報告や、保証期間終了後のため修理代の負担に問題を抱いているユーザーも多いようです。
iMac G5 のビデオと電源に関するリペアエクステンションプログラムと同様な無償修理がPowerBookG4 15inch-FW800についてもとられるのか今後のAppleの対応をフォローしていきたいと思います。

2005年8月26日(金) Tigerでシステム全体の処理速度が遅くなる?

対象OS:OS10.4 Tiger

こんにちは、マックメムの主任野口です。

OS10.4 Tigerをインストールし使い始めると、すぐにSpotlightの検索用のデータの作成が始まり、それによりCPUが殆ど占有され、システム全体の処理速度が遅くなります。この検索用のデータの作成はその後も行われ、CPUがかなり占有されるので困っているユーザーも多いのではないでしょうか。「アクティビティモニタ」の「CPU」で調べると、検索用のデータ作成時には、プロセス名[mds]、[LAserver]がCPUを消費しているのが確認できます。

また、システム全体の処理速度が遅くなっている場合には、同じくプロセス名[TruBlueEnvironme]がCPUを消費している場合があります。これは、クラシック環境がバックグラウンドで暴走しているのが原因のようですので、一度クラシック環境を終了してみて下さい。

更に、.MacユーザーでVirex7.5(Tiger非対応)を使用している方は、Virex7.5が原因でシステム全体の処理速度が遅くなるようです。ここにある方法で、アンインストールしてみて下さい。Virexについては、Virex 7.2.1はTiger対応、Virex 7.5.1はOSX 10.1.5〜10.3.9までに対応しています。

今後のTigerのバージョンアップにより、これらの問題が解決する事を期待します。

2005年8月29日(月) Mailの送受信が遅い!

対象Appli:Mail(Tiger版)

こんにちは、マックメムの主任野口です。

ApplicationのMailをTiger版へバージョンアップしたところ、送受信が異常に遅くなったとのお問い合わせがありました。他のApplicationでは問題はないそうなので、Mailだけの問題ではないかと考え調べたところ、Apple Support Discussionsにも同様なトラブルが報告されていました。

どうも旧環境から移行したPOPアカウントの設定が問題の原因になっているようですが、
正確な原因や対策方法などはAppleから報告されていないようです。

対策としては、Mailを終了し、「ライブラリ/Preferences」フォルダにある環境設定ファイルcom.apple.mail.plistを削除するとよいようです。プロバイダの設定などの再設定が必要ですので、接続に重要な情報はあらかじめメモし、Mailデータ(ライブラリ/Mail)のバックアップをしてから、com.apple.mail.plistの削除をお試し下さい。

お客様からのご報告によりますと、問題は解決し、Mailは快調との事です。

2005年8月31日(水) Mailの行自動折り返し機能を無効に

対象Appli:Mail(Tiger版)

こんにちは、マックメムの主任野口です。

ApplicationのMail(Tiger版)では、メッセージの自動折り返し機能が有効になっているため、この機能に対応していない、メールソフトで開くと予想外の改行が入って表示されるため、大変失礼な印象を与えてしまうことがあります。

これの機能を無効にする方法をいろいろ調べていましたが、MacPeople10月号(P.61)にその方法が紹介されていました。ライブラリへのプラグインの組み込みと、使用前にターミナルでのコマンド操作が必要ですが、その方法は以下の通りです。(注意:Mail の動作を無理矢理変更しているため,予期せぬ問題が発生する可能性が多いにあります。メッセージが消失したり,送受信に失敗する可能性もありますので自己責任でお試し下さい。)

1.StopFold 0.1を以下よりダウンロードする。

2.Mail が実行中の場合には、終了する

3.StopFold.mailbundle をホームディレクトリの「ライブラリ/Mail/Bundles」フォルダにコピーする(「Bundles」フォルダが存在しない場合には,新たに作成する)。

4.ターミナルで以下のコマンドを実行する。

defaults write com.apple.mail EnableBundles YES
defaults write com.apple.mail BundleCompatibilityVersion 2

5.Mailを起動し、動作を確認する。

メールを送受信して確認しましたが、Mailの行自動折り返し機能が無効になりました。今後他の問題が発生しないか、引き続きMailを使ってみます。

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